停滞の春

食欲が死んでから 1 年が経った。

ごく少量ずつしか食事を摂れないので、カロリーメイトを数時間おきに 1 本ずつかじって生きる生活を 1 年続けたことになる。好物のカレーもハンバーグも餃子も、イタリア料理も中華料理も、全部どんな味だったか忘れてしまった。

治療は難航というか、停滞している。1年間で病院をいくつも回ったがどこも分からないと言われてしまったし、また新しい病院にかかってもお手上げされるのが怖くて、次の一歩を踏み出せていない。(希望に胸を膨らませてかかった病院に、最終的にお手上げされるのは、かなりショックな事なのだ ... 。)

 

それでも絶望せずにどうにか生きていけているのは、仕事があるからだと思う。

毎日同じ時間に会社に行き、いつもの同僚たちと顔を合わせる。自分に与えられた役割がある。それらは、想像以上にメンタル浄化効果があるようだった。

仕事というものは人を壊すこともあれば、(今の僕のように)人を救うこともあるのだと思う。